星を継ぐもの。
先にコミックスを読みました。
そして、今日、原作の邦訳を読みました。
この順番で良かったと思います。
コミックスでは敵対するものとして描かれていた人物が原作では協力者だったりして驚いたり、コミックスで結構長く描かれた『巨人』が原作では生きた姿で登場しなかったりする物足りなさ、いろいろあったけど、
月面で発見したミイラを、原作ではホイホイと地球上に持って来ちゃったりしてて、おいおい、そんな乱暴なー と思ったので。
人類を代表して、とある科学者が太陽系を継ぐものとしての宣言を行う原作に対し、コミックスでは太陽系での先輩である『巨人』がやってきて、現生人類が太陽系を継ぐにふさわしいと宣言してくれる。この点もコミックスのほうが共感できる。
原作に載っているエピローグは酷い出来だと思う。
ただ、登場する科学者の数やその議論の様子は、原作のほうが濃密に描かれているように思う。
この部分はコミックスとして表現する事が難しい(どうしてもセリフだらけになって、銀魂か!ってなるんだろうなーと)と思うので、読み進めるスピード感とか絵として描き分けるとかといったことを考えると読みやすさを優先しているように思うので、これはこれでいいのだと思う。
原作の、科学者同士のやり取り、
コミックス版の『巨人』たちの叡智、どちらか一方を推せ、と言われれば…
コミックスを選びます。
星野さんのちょっとバタ臭い劇画チックな絵も大変物語にマッチしていると思います。
ご一読あれ。
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